PSVRでBD3Dを観る! ・・・が、音が出ない?

PSVR

VR元年と言われて1年ほど経ちまして、PSVRという普及機(とはいえ5万円するが・・・)がようやく争わなくても手に入るようになってきました。

目玉ゲームとしては、『バイオハザード7』、『グランツーリスモSPORT』あたりでしょうか。
FPSや冒険ものがもっと発売されてくるとVRももっと熱くなるでしょうね~
グランツーリスモのVRモードは正直がっかりでしたし。。。全モードをVRで遊べるようにしろ!!
そんなわけで、私はもっぱら『エースコンバット7』が大本命です♪




さてさて、このPSVRですが、使い道はVRゲームだけではないのですよ。
Blu-ray Disc の3D版の描写に対応しているゴーグルなので、BD3Dの映画をPS4に放り込めば3Dで映画が観れちゃうわけです。

実は今年2017年はテレビの新製品で3D表示に対応したテレビは発売されていません。
2010年に3D元年として堂々と登場した3Dテレビでしたが、わずか7年でAV機器業界はとうとう3Dテレビを見放してしまいました。。。悲しいことです。
どうやら今の映像技術は『HDR』という技術への対応により、なんと色の鮮やかさだけで自然に映像を立体に見せるという方向へシフトしているようです。映像革命スゲェ。。。

まぁHDRはさておきとして、やはりせっかくBD3Dという規格があって、それに対応したメディアが発売されているわけですから、そっちを見たいと考えました。(HDRなんて再生環境ないし・・・)

再生方法は簡単です。
PS4にBD3Dメディアを入れて再生を開始させるだけです。

PSVRの3D性能はなかなかのものですね♪
テレビで見る3Dは奥行ができるというイメージですが、PSVRは意外にも飛び出てきます。
若干解像度の低さとレトロ感のある画質は気になるところですが、いけますね。

よしよし、これならいいな。
めでたしめでたし。。。

 

・・・いや、めでたくない!

ホームシアターから音が出んのんじゃ~~~
※音が出ないのはBD3Dを再生した時だけで、通常のVRゲームや映像を再生しているときはホームシアター側からも音が出ます。

私の第1世代PSVRなんですが、VRヘッドセットとプロセッサユニットの間にVRユニットの電源ボタンが付いているサブコントローラのようなものがあって、そこにヘッドホンジャックもあるんですが、ここにイヤホンなりヘッドホンをつながないと音が出ないというクソ仕様!

CUH-ZVR1 Connection

繋いだイヤホンがFitEar TITANだったからそこそこの音は担保されているようなものの、BDに収録されている高音質サラウンドなどあったものではありません。

 

何とかしましょうよ。

 

さて、現状の課題と問題点ですが、課題はホームシアターシステムから音が出ないことで、BD3D再生中はテレビも映像が出ていないので、どうやら問題点はVRのプロセッサユニットのテレビへのアウトプットが完全に殺されていそうだというところにありそうです。
※ちなみに本環境で用いているホームシアターアンプはBOSE Lifestyle v35のコントロールコンソールです。

PS4-VR ConnectMethod Before

テレビへのアウトプット端子が無効化されているということは、ホームシアターアンプへ何も情報が届いていないことになります。なんとかして(せめて音情報だけでも)アンプへ情報を回してやらないといけません。
というわけで、下記図のような作戦を立てました。

PS4-VR ConnectMethod After part1

HDMIスプリッター(分配器)をPS4とVRプロセッサーユニットの間に挟み、情報をアンプにも分配します。
単純計算だとこれで解決するはずです。

HDMIスプリッターとして用意したのはラトックシステムの「REX-HDSP2A」です。

いざ、実験!

PSVR ConnectionError part1

・・・。

だめでした。
調べたところ、HDMI、もといHDCPという著作権保護技術は機器同士でまず認証を行い、その接続が適正であることを確認しているようなのですが、今回の接続ではPS4とスプリッター間の認証とスプリッターとVRプロセッサーユニットの認証が異なっているためではないかと思われます。
あるいはVRプロセッサーユニットのテレビへの出力を使用しないようにしたので、そこで引っかかったか。
こっちの分野は素人なのでこのくらいの考察にとどめておくとしまして、何しろ実験は失敗です。

VRに画面が出ない(正確には「正しくつなげ!」の画面が表示されている)のでは、まだイヤホンから音を出した方がいいです。

なので、作戦を変更!

認証情報が違うなら、合わせてしまえホトトギス!
さっきPS4とスプリッター間の認証とスプリッターとVRプロセッサーユニットの認証が異なっているのでは?と書きましたが、それぞれの認証は問題なく行われているはずです。
そこで、2つのケーブルルート間の認証情報が同一かどうかを調べるというプロセスが独自に存在するのでは?と考えました。PS4が持つHDCPの認証情報とVRプロセッサーユニットの認証情報が異なるということは、ルート上に異物があるということになるわけです。
でもまぁ所詮は映像認証系のプログラム、一度認証してしまえばもう2回目はないでしょう。

この仮説を裏付けるのは簡単です。
一旦HDMIスプリッターを使用しない通常接続でVRを有効にし、VRにも映像が出ることを確認してからHDMIスプリッターを接続してみました。(接続変更中はPSVRの電源はONのままです)

今度は正しくつなげと怒られませんでした!
フッ、チョロイプログラム(笑)

VRから映像から出るようになったならば、もうこちらの物です!
さっそく本命のBD3Dを観てみましょう!


おぉー映った映った(笑)

 

挙動は若干不安定感があるものの、問題なくVRから音も映像も出力されています!

これで問題解決・・・

かと思われましたが・・・
今度はVRのゲームが起動しなくなりました。。。

PSVR ConnectionError part2

ここまで来るとさすがにスプリッターの限界と言わざるを得ません。

何か万能な方法がないものか・・・

光・・・

光!

もうその手しか残されていないのか!?
しかし背に腹は代えられぬ!

というわけで、またまた作戦変更です。

PS4-VR ConnectMethod After part2

サウンドを別系統にしちゃいます。
PS4の光出力(S/PDIF)端子とホームシアターアンプを接続します。
ただし、これは本当にアンプから音を出すためだけの接続です。光経由で出力された音をアンプから出力する場合は、PS4だけでアンプの入力2系統を占有することになり、さらに別機器からの入力という扱いになるので、テレビから映像は出すことが出来ません。(いいのです。VRで観ているのですから。)

はっきり言って、こっちの方がコストもかからないので最初からこうしてしまえばよかったのですが、私のホームシアターシステムの仕様が分からず・・・
仕様が分からないというのは、光ポートの空きはあったのですが、その空きというのがコンポーネント入力の要素の1つであるという点にあったためです。光だけ接続して音が出るのか(映像系は繋いでなくてもいいのか)、というのが問題でしたが、調べたところどうやら問題ないようです。

PS4の動きとしては、HDMIからも光からも同時に音は出ているようですが、システム設定からどちらを優先するかは選択しておいたほうが良さそうです。

ともあれ、これで認証も何も考えなくてもいい、あくまで『適正な』接続形態が出来上がりました。

いざ、3D!


映った―!
音もスピーカーから出たー!!

・・・まぁこれでうまく映ってくれなかったら泣いていたところです。

というわけで、とうとうベストアンサーを発見しました!

めでたしめでたし!



検証後日。
ふとしたところでテレビにあるメッセージが・・・

『ゲームモード有効時は3D表示ができません』!?

これ、PS4じゃなくてホームシアターシステムが出力してるメッセージだな・・・

・・・まさか、VRのプロセッサユニットのテレビへのアウトプットが殺されていると思っていたものは、実はアンプ側の仕様でゲームモードが有効だったがために3D入力が無視されてただけ!?

PS4-VR ConnectMethod Before

というわけで、ホームシアターアンプのゲームモードを切り、再検証・・・


HDMIでも音が出る・・・

orz