8月7日です。
あの病気をやった日から早いものでもう2年経ちました。
ある意味、第2の人生が始まった日ともいえるわけですが、何か祝おうと思って買ってくるのを忘れました。。。
明日なんぞ買ってこよう。
改めまして、私は『急性大動脈解離 Stanford A型』という病を患いました。
たぶん毎年この病気を知ってもらうような活動をしていくのだろう・・・
※この記事は『急性大動脈解離 Stanford A型』のことを『大動脈解離』と表現しています。
この病気はざっくり説明すると、歳を取って動脈硬化が進み、同時に高血圧を伴ったりすることで、心臓からつながる大動脈が圧力(血圧)に耐えられなくなり裂ける、というの一般的な流れの病気です。
「歳を取る」というのもあいまいな表現ですが、40代後半からでしょうかね?
高血圧を抑えるには1日の塩分摂取量を6g未満にすること、ストレスなく生活すること、ちゃんと夜寝て朝起きる(生活リズムを崩さない)ことが重要ですが、現代人にとってはなかなかハードル高いですよね?
これだけ見てもこの大動脈解離という病気はもはや他人ごとではない病気です。
実際に芸能人も多くの方がこの病気で亡くなっています。
ここで急に「亡くなる」という表現が出てきてびっくりする人もいたでしょうが、大動脈が裂けるというのは、首を掻っ切られるのとそう大きく変わらない状況が体内で起こるということなので、はっきり言いますと文字通り「あっ」という間に死んでしまうことがあります。
生きていても、これも文字通り「首の皮一枚」な状態なので、すぐに救急車を呼んで病院で緊急手術を受ける必要があります。
ちなみに、私はまだ30代前半の人です。
「えっ??」と思われるでしょう。40代後半からとさっき述べたばかりですから。
確かに、あまりにひどい暴飲暴食な食生活を送ってきたならそうなる可能性もあるでしょうが、私の場合は持病が関係しています。
その持病とは、『マルファン症候群』。
マルファン症候群とは、細胞の結合力に脆弱性があり、組織が生まれつき弱い、という遺伝子病です。
難病指定されており、現時点で治療は不可能と聞いています。
組織が弱いので、動脈硬化ではなくとも大動脈が血圧に耐えられなくなり、大動脈解離を引き起こしました。
マルファン症候群は遺伝子検査をしないとわからない病気ですが、身体的な特徴があります。
やせ形で背が高く、指が長い、です。
また遺伝するので、家系の中に心臓病をやったことがある場合は自身も、そして自分の子供ができたときも注意しておいた方がいいかもしれません。(うちはばっちりそういう家系でしたね)
最後になりましたが、症状についてです。
大動脈解離が起こったときは、急に胸部あるいは背中に激痛が走ります。
立っていられないくらいの痛みです。
ただ、先にも述べたとおり、下手をすると即死の危険もあり、ここからはいかに痛みと闘う――、いや、闘わないかが重要になってきます。
なるべく楽な体位を見つけて救急車を呼び、そこからは絶対安静(動かない)状態を保つことが重要です。
同時に血圧が上がるようなことはしてはいけません。「やばい!」と思って焦らないように。
難しいかもしれませんが、深呼吸して平静を保つようにします。
間違っても自分の足で病院へ行こうとはしないように! 死にますよ!
救急車を呼ぶときは、症状を先に伝えるのではなく、今いる場所を最初に伝えるようにしましょう。
その後に症状を伝えます。(電話している間に救急車が出動してくれます。)
要請から8分ほどで救急車が到着してくれます。
救急車が到着して担架に乗せられても、可能であれば楽な体位を保つようにします。
また、痛みが移動したと感じたらすぐに隊員の人に申告しましょう。血管が裂ける病気なので、亀裂が進むと痛みも移動することがあります。
予兆的な症状についてですが、なんとも難しいところです。
よく聞くのは、背中が痛む、という話でしょうか。
肩甲骨の内側に肩こりに似た痛みを伴うので、大動脈解離で亡くなった方は背中にシップを貼ってあることが多いんだとか。
私の場合は、動悸が起こりやすい、だとか息が上がりやすい(疲れやすい)という症状が出ていましたが、どれもこれも即死を引き起こすような病気の前触れか、と言われるとなんとも説得力に乏しいところですね。。。
でもそういう可能性があるのも事実だということを知ってほしいのです。
結論から言うと、やはり重要なのは予防です。
- 暴飲暴食しない!(塩分控えめ 1日6g未満!)
- ストレスをため込まない!
- 規則正しい生活を送る!
- たばこを控える! (私は吸わんがな!)
この辺りをとりあえず心がけることだと思います。
私は看護師の方に「生きるべくして生き延びたんだろう」と言われました。
あれから2年経ちましたが、私はこれからも命を大事に、そして生きる意味を探し続けていくのだろう。
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