フリマアプリの「メルカリ」や「ラクマ」を使ったことがありますか?
どちらも手軽にネット上に自分だけのフリーマーケットスペースを持つことができ、そして自由に物を出品でき、その値段も自由に設定できるというもので、3か月ほど前から私もしばしば利用するようになりました。
買う側は、フリマアプリごとの独自ルールを多少意識する必要はあるものの、ほとんど普通のネットショッピング感覚で買い物を楽しむことができます。
(更新)初掲載時から一部を更新しました。打ち消し部分の後ろなど、一部1年間使ってみた感想が含まれています。
メルカリとラクマというとフリマアプリの2強かと思いますが、結局どちらがいいんだろう? と、はじめて使い始めたいと思っている人はやはり思うでしょう。意外にもどっちがいいかという結論を出している評価サイトも少なく、どちらを使ってみようか悩んだ挙句に結局使うのを諦めるという人もいるのではないでしょうか。
どっちかいいかという結論が出ないということは、どちらにも得手不得手があるということです。ある一定期間両方使ってみて結論を出すのが一番いいと思いますが、どうせなら安全に、スムーズな取引で、より高値で売りたいと思うのが人間の性です。
3ヶ月くらい使ってみて私が導き出したある一定の結論をここでは書いていきたいと思いますので、ご興味があればどうぞ読んでいってやってください(笑)
まずこの両者にある得手不得手のポイントで思ったところについて列挙していきます。
メルカリ
GOOD
・匿名配送ができる
・ユーザー数が多く、出品時に目にとめてもらいやすい
・配送料金が安い
BAD
・購入金額の10%が運営に持っていかれる(ちょい割高)
・若年層のユーザーが多く、まれにマナーのないユーザーがいる
・競合他者がそこそこ多い
ラクマ
GOOD
・手数料は購入金額の3.5%のみ
・楽天が運営しているので安心感がある
・競合他者はあまり多くない
BAD
・匿名配送ができない(配送方法に指定はあるものの匿名配送できるようになりました)
・配送料が少し高い
・ユーザー数が多いとは言えず、やや目にとめてもらいにくい
まずメルカリから見てみましょう。
匿名配送というのは、こんな世の中ですから意外と良いものです。出品するものによっては重宝するでしょう。
またユーザー数が圧倒的に多いので、一度出品すると、買ってもらえるかどうかは別にして、いろんな人の目に入りますので買ってもらいやすくなります。逆に言うと、同じようなものを出品している人も多い可能性が高いので、その競合といかに自分の物を買ってもらえるようにするかが重要とも言えます。
配送料が安いのも魅力です。ラクマと仕組みはほぼ同じように思えるのですが、これはメルカリの方が安いです。最近値上げされ、ラクマとの差はほぼ無くなりました。
一方で手数料が高く、購入金額の10%が差し引かれます。この高い手数料とどう付き合うかは後で書いていきます。
あとは、私はまだ出くわしたことはないのですが、若いユーザー(中学生とか)のマナーが悪いという話は調べていると良く聞く話ですので、対応方法には注意しておく必要があるポイントだと思います。
続いてラクマです。
運営しているのが楽天なので一定の安心感があります。また最大の強みと言っていいのが手数料が購入金額の3.5%という点で、メルカリの10%と比較しても安いことが分かります。
ただ知名度はまだまだ低いように思われ、ユーザー数はメルカリと比べると少ないので、出せば売れる!というような勢いがあるとは言えませんが、裏を返すと競合が少ないのでニーズが伴えば売りやすいと思いました。
また配送に関して言うと、配送料がラクマに比べると少し高めに設定されている点や匿名配送ができない点でメルカリに劣ると思われます配送料はメルカリと差がなくなり、匿名配送については、『かんたんラクマパック(日本郵便)』を利用する場合は可能になりました。
これだけ書くと利益だけ考えればラクマかもしれませんが、全体的にはメルカリの方がいいかもしれないように思います。実際私はメルカリの方が使用率は高いです。
その理由は、くどいようですが、こんな時代なのでやはり匿名配送がいいと思うからです。
しかしながら匿名配送ができないという部分がデメリットばかりかというとそういうわけではありません。
家電製品など保証期間中である物を出品する際、やはり保証書付きの方が売れやすいです。ヨドバシカメラなどのようにレシートに購入証明が出てきているだけの物ならラクマでも良いかもしれませんが、例えばアマゾンで買った物であれば領収書に名前が出てしまいますので、匿名配送が意味をなさないようになり、ラクマで売った方が逆に安心して取引が行えるというシーンは考えられます。
また一方利益に関していうと、ラクマの手数料は安いですが、配送料がメルカリと比べて200〜300円程度高く設定されているため、目安3,000円以上の物でもなければメルカリで売っても対して利益にあまり差が出ないのです。逆に言えば3,000円未満の物はメルカリで売った方がお得になる可能性が高いのです。
フリマで売りたいもので相場が3,000円以上のものがどれだけあるか、というのを考えたときに、新しいものでもなければそんなに3,000円以上で売れる物なんて多く出品できないというのが現実な気がします。
それが電化製品で保証書の購入証明に自分の名前が入っていればラクマで出品する、というのはいい選択かもしれません。(メルカリで匿名配送しないということもできますが、風潮的にトラブルの元になる気がしています。)
配送料に差がなくなったため、両方を使う場合は棲み分けが重要かと思います。
両方に出品する場合はラクマの方を安くしてみたり、あるいは利益優先のためにどちらかしか出品しない、など、販売戦略は多様になったように感じます。
しかし、最近になって、メルカリで特に悪いことはしていないにもかかわらずアカウントを凍結され、売上金を失効してしまうというトラブルが発生しているという話をちらほら聞くようになりました。
実際、メルカリは赤字続きという現状があり、先にも書いたように背後が楽天であるラクマと比較すると、サポート面に関しては圧倒的に安心感に欠けるというのも事実かもしれません。
売上金失効事案はあまりにも理不尽で唐突なんだそうなので、巻き込まれないように注意しようにも、落石注意の看板と同じで注意しようがないという・・・
なんとも良いとこ取りができないのが難しいところです。メルカリを使う場合はこまめに売上金を口座に振り込むか、ポイントに変えて買い物に使用していった方がいいですね。
いかがでしたか?
素人がフリマアプリを3ヶ月間ほど使ってみた率直な感想でした。
ラクマの匿名配送に関しては、近い将来実現されるかもしれません。この記事を執筆している時点ではまだ匿名配送ができないので、そうなったら記事を少し更新しようかと思います。
ひとまずは、一意見として参考にしていただければと思います。